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WordPressを使うだけなら、もっと気軽にレンタルできるサーバーがあります。ですが、AWSでEC2(仮想サーバー)を構築し、そこにWordPressをインストールするというあえて難しい道を選択してみました。
ここからは、AWSでEC2を構築するまでを説明します。
まずは、AWSでEC2を構築するための概念を知る必要があります。
AWSでEC2を構築し、インターネットから参照できるようにする場合、以下のような概念図となります。

AWSを利用する場合、知っておかなければならないいくつかの用語があります。ここではそれらを説明します。
■ リージョン
世界中にあるAWSの拠点のこと。日本には「東京リージョン」と「大阪リージョン」がある。今回は「東京リージョン」を利用することにします。
■ AZ(アベイラビリティゾーン)
拠点には物理サーバーが設置された複数の建物がある。(どこにあるかは非公開)
AZとはその一つ一つの建物のこと。
東京リージョンには「ap-northeast-1a」「ap-northeast-1c」「ap-northeast-1d」の3つのAZがある。(サブネットを作成する時に選択するが、この3つしか選べなかった。実際はもっとあるのかもしれない)
■ VPC
構築するネットワーク全体の範囲のこと。
VPCはAZをまたいだものとして作成される。(リージョンはまたげない)
■ サブネット
VPC内に区分けして構築するネットワークエリアのこと。
どれか1つのAZ内に設置する。(AZをまたいで作成できない)
■ EC2インスタンス
仮想サーバー本体のこと。
■ ENI(Elastic Network Interface)
仮想ネットワークカードのこと。
EC2インスタンスを作成すると1つ自動で作成される。
※今回の単純な構成では、ENIを特に意識する必要はない。
■ インターネットゲートウェイ
インターネットに接続するための門のこと。
VPCに設置する。
■ ルートテーブル
サブネット内を流れるパケットの行き先を設定するテーブルのこと。
サブネットごとに作成する。
■ セキュリティグループ
ファイアウォールのこと。
EC2インスタンスごと(正確にはENIごと)に設定する。
ここからは、それぞれを構築する手順を示します。
- AWSをはじめる
- 「VPC」を作成する
- 「サブネット」を作成する
- 「インターネットゲートウェイ」を作成する
- 「EC2インスタンス」を作成する
- 「ルートテーブル」を作成する
- セキュリティグループを設定する
- 静的IPを取得してEC2インスタンスに割り当てる
以上で、作成したEC2インスタンスに、インターネット経由にてSSHで接続できるようになります。
SSHクライアント(RLoginなど)でSSH接続してみてください。
Ubuntuを選択したため、ユーザーID「ubuntu」、パスワードはなしで、取得した秘密鍵を指定することで、作成したEC2インスタンスに接続できるはずです。