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WordPressを使うだけなら、もっと気軽にレンタルできるサーバーがあります。ですが、AWSでEC2(仮想サーバー)を構築し、そこにWordPressをインストールするというあえて難しい道を選択してみました。

ここからは、AWSでEC2を構築するまでを説明します。

まずは、AWSでEC2を構築するための概念を知る必要があります。

AWSでEC2を構築し、インターネットから参照できるようにする場合、以下のような概念図となります。

AWSを利用する場合、知っておかなければならないいくつかの用語があります。ここではそれらを説明します。

リージョン
世界中にあるAWSの拠点のこと。日本には「東京リージョン」と「大阪リージョン」がある。今回は「東京リージョン」を利用することにします。

AZ(アベイラビリティゾーン)
拠点には物理サーバーが設置された複数の建物がある。(どこにあるかは非公開)
AZとはその一つ一つの建物のこと。
東京リージョンには「ap-northeast-1a」「ap-northeast-1c」「ap-northeast-1d」の3つのAZがある。(サブネットを作成する時に選択するが、この3つしか選べなかった。実際はもっとあるのかもしれない)

VPC
構築するネットワーク全体の範囲のこと。
VPCはAZをまたいだものとして作成される。(リージョンはまたげない)

サブネット
VPC内に区分けして構築するネットワークエリアのこと。
どれか1つのAZ内に設置する。(AZをまたいで作成できない)

EC2インスタンス
仮想サーバー本体のこと。

ENI(Elastic Network Interface)
仮想ネットワークカードのこと。
EC2インスタンスを作成すると1つ自動で作成される。
※今回の単純な構成では、ENIを特に意識する必要はない。

インターネットゲートウェイ
インターネットに接続するための門のこと。
VPCに設置する。

ルートテーブル
サブネット内を流れるパケットの行き先を設定するテーブルのこと。
サブネットごとに作成する。

セキュリティグループ
ファイアウォールのこと。
EC2インスタンスごと(正確にはENIごと)に設定する。

ここからは、それぞれを構築する手順を示します。

  1. AWSをはじめる
  2. 「VPC」を作成する
  3. 「サブネット」を作成する
  4. 「インターネットゲートウェイ」を作成する
  5. 「EC2インスタンス」を作成する
  6. 「ルートテーブル」を作成する
  7. セキュリティグループを設定する
  8. 静的IPを取得してEC2インスタンスに割り当てる

以上で、作成したEC2インスタンスに、インターネット経由にてSSHで接続できるようになります。

SSHクライアント(RLoginなど)でSSH接続してみてください。

Ubuntuを選択したため、ユーザーID「ubuntu」、パスワードはなしで、取得した秘密鍵を指定することで、作成したEC2インスタンスに接続できるはずです。